エタノールでフィルムケースを吹っ飛ばしてみる。

 原理は単純です。

 フィルムケースの中でエタノールに火をつけて、ふたをふっ飛ばします。

 フィルムケースといえば入浴剤を使った フィルムケースロケットも有名ですが、こちらのほうが音も大きく派手です。

 

 <必要なもの>

 ・圧電素子…1つ      ・クリップコード…2本

 ・フィルムケース…1つ  ・クリップ…2つ     ・ビニルテープ

 ・消毒用エタノール     ・お湯(&つけるための容器)

① 着火剤には圧電素子による静電気を使用します。

100円均一ショップで柄の長いディスポーザブルライターを買ってきました。

普通の電子ライターにも圧電素子は入っていますが、柄の長いものの方が導線が伸びているので使いやすいです。

 分解しやすいように必ずねじ止めのものを選びます。

 

 ばらしました。

 慣れると簡単に分解できます。100円均一だと、ねじ一本と上の筒だけで固定されているのであっという間です。

 

 今回買ったものはLEDライト付きでした。

 とっておいてどこかで使おうと思います。

 

 圧電素子です。

 金属部分をむき出しにしておくと、手に電流が流れてしまうので、絶縁テープでぐるぐる巻きにしておきます。

 静電気の授業でも使えるので作っておいて損はないと思います。

 子どもに持たすといたずらしますが。。。

 エタノール砲本体を作ります。

 フィルムケースにきりで穴を開け、クリップを通します。

 フィルムケースの下にクリップコードをつなぐ部分をはみ出させておきます。

 手に触れて漏電しないよう、絶縁テープで巻いて固定しました。

 

 

 上から見るとこんな感じ。

 クリップ同士が接触しないように調節します。

 この2本のクリップの間に圧電素子の静電気による火花を走らせて、エタノールに火をつけるわけです。

 撃つ前に静電気が走ることを確認しましょう。

 

 道具ができたら後は撃つばかりです。

 消毒用エタノールをスポイトで数滴たらし、ケースを振って全体に広げます。

 その後ケースをお湯につけ、温めることで気化させます。

 

 使用するエタノールの量、お湯につける時間については下の考察を見てください。

 

 図のようにクリップコードでつなぎ、圧電素子のスイッチを押せば発射です。

 授業では撃つ場所、向きを限定し、人や物に当たらないように配慮しました。

 音はかなり大きいです。撃つだけで盛り上がります。


<考察>

 ①エタノールは最初は7滴。2発目以降は4滴とした。

   エタノールは多すぎると撃った後燃えてしまう。(実際にフィルムケースを溶かしてしまった者もいる。)予備実験をきちんとしたうえで適量を探っておく必要がある。

 

 ②お湯は熱湯を使用する(やってる最中に冷めるから。多めに用意したほうがよい。)

   時間は20秒とした。 着けるときに、ケースを半分湯の中に着けるようにする。

   テープのところまでつけるとよろしくない。

 

 ③屋内でやるときはカーテンに当てる。

  威力が強いので、撃つときは十分注意させたい。

  ただし、撃った時エタノールも飛び散るので、カーテンに近すぎるのも良くないと思う。

  自身が取り組んだ際は5mほどの距離で撃った。

 

 ④持ち方の指導が必要

  ビビってフォームが崩れていくと、クリップコード同士を接触させてしまい、漏電している者が出てくる。持ち方を指導しておくと、失敗が少ない。